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2019年4月3日配信
ヘンリー・ミンツバーグ、今年80歳。「このテーマについて新しいアイデアがいくつもある」 2019年4月3日

ジェイフィールのメールマガジン 感情ルネサンス
~仕事が面白い 職場が楽しい 会社が好きだ~
★☆ヘンリー・ミンツバーグ、今年80歳。「このテーマについて新しいアイデアがいくつもある」★☆

平素よりメールマガジンをご覧いただき、
誠にありがとうございます。
ジェイフィールの山田です。

桜が開花し、春らしい暖かさがやってきました。
新年度を迎え、皆さまの中に新しい風は吹いていますでしょうか。
今回はジェイフィールの創業メンバーの一人であり、取締役である重光直之より、皆さまへメッセージをお送りいたします。

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新年度、新元号を迎えて

新元号「令和」が発表になり、新しい時代の幕開けです。
・・・しかし、新しい時代とは何なのでしょうか。私たちの日常の何が変化するのでしょうか。

ジェイフィールは、昨年、「組織のための人づくり」から「人のための組織づくり」への転換をうたい、社内でもマネジメントスタイルを変更しました。最初は戸惑いもありましたが、皆、自分との向き合い方に変化が生まれ、そのことを周囲の人と共有することへの躊躇が少なくなってきたように感じます。
まずコンセプトを打ち出し、取り組んできたのですが、その中で学びもありました。人のための組織をうたいましたが、その先に「社会」という存在が強くあったのです。自らの思いや意志を言葉にしようとしたとき、仕事や会社を越えて、より良き社会を意識していました。

社内だけでなく、ご支援をさせていただいているプロジェクトでもそうでした。NPOの方とのワークショップで、多くのマネジャーの方々がインパクトを受けました。一見、自分のビジネスと関係がなさそうなところにもアンテナが立ち、何かをしたいという気持ちが揺さぶられました。
考えてみれば、当然のことかもしれません。ビジネスパーソンは仕事云々の前に1人の人間ですし、企業はもともと社会課題を解決することで顧客が生まれ、成長してきたのですから。働くことで社会に貢献する――当たり前のことですが、実際どうつながっているのか、深く考えることになります。もしつながりが見えなければ、どうつなげたらいいのか。模索し、行動することが求められます。
こんなことを研修の場で行うことは、ある意味贅沢な気もします。しかし、自分の生きる意味と日々の仕事が関連付けられれば、心の底から貢献したいと思うし、仕事の成果を出すということにもつながるはずです。

これからの時代、仕事や職場は、人と組織がそれぞれの存在意義を見出し、より良い社会づくりへの営みの場になると思います。「何か新しい時代が来る」・・・言葉だけでなく、日々の仕事やマネジメントをもう一度、社会の視点から問い直すことで、新しい時代へのスタートの時を迎えました。

こうしたことを、10年ほど前から熱心に説いているのが、パートナーであるミンツバーグ教授です。彼は、企業だけの活動には限界があると語り、企業、行政、市民団体が連携していくことを訴えています。私たち(の多く)は企業人であるとともに、国民であり、地域の住民であり、それぞれの側面を自然な形で統合して社会のバランスを取り戻そうと語っています。
その彼が、6年ぶりに来日します。先週もらったメールでは、「このテーマについて新しいアイデアがいくつもある」と相変わらずの熱さです。今年80歳になる彼が、日々、進化している様子をぜひ体感ください。同時に、そこに重ねた私たちの思いも感じていただきたいと願っています。

追伸:
ミンツバーグ教授の来日イベントは、5月29日に行いますが、そこでは彼の友人であり、経営学の権威である野中郁次郎氏と伊丹敬之氏との対談を予定しています。野中氏は、先月28日に「直観の経営 『共感の哲学』で読み解く動態経営論」(KADOKAWA)を山口一郎氏と共著で出されました。先日お会いすると、「共感という感情に基づく経営を現象学によってサイエンティフィックに証明することができた」と嬉しそうに語っておられました。ジェイフィールも感情を社名にしているので、私もうれしくなりました。伊丹氏も今年の1月に「平成の経営」を執筆されました。30年間のデータを自らの手で分析されて、「日本企業の強みであった人本主義の大切さを、あらためて説きたい」と、熱さでは負けません。
お三方がずっと考察と検証によって信念とされてきたものを、2019年の今、アップデートしたものを語りあっていただける場が実現しました。私たちにとって、これからの時代を切り開く大切なヒントが得られるものと確信しています。

【目次】

1)ヘンリー・ミンツバーグ教授来日イベント
「人、組織、社会の関係を根本から問い直す」

2)4月開催のコミュニティのご案内
テーマ:「僕たちのチームカルチャーづくり」

3)What's NEW!!

4)編集後記

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1)ヘンリー・ミンツバーグ教授来日イベント
「人、組織、社会の関係を根本から問い直す」

この度、カナダから経営学の大家 ヘンリー・ミンツバーグ教授(カナダ・マギル大学)が来日することになりました。
創業当時からミンツバーグ教授とともに、より善い組織づくりを考えてきた私たちは、この機会に特別なイベントを開催することになりました。
世界の経営学をリードしてきた野中郁次郎氏(一橋大学名誉教授)、伊丹敬之氏(国際大学学長)とミンツバーグ教授の鼎談を皆さまにお届けいたします。
行政・企業の取り組みも紹介し、皆さまとともに「より善き社会づくり」について考える一日にしたいと思います。

戦後の経済成長、バブル崩壊、成果と効率を優先する経営への転換と、時代は絶えず変化してきました。
そして今、就業人口の世代も、組織と個人の関係も、組織そのものも大きく変化しています。
組織のために頑張ることが、幸せになるとは限らない時代
今、私たちは、何を問い直し、何を新たに作り出していけばいいのでしょうか?

【開催】2019年5月29日(水)10:00~17:30<予定>
【会場】ベルサール渋谷ファースト(東京都渋谷区東1-2-20)
【費用】35,000円(税別)/1名
【言語】日本語ベースで行い、日英の同時通訳が入ります
【詳細・お申込み】/seminar/detail/post_116.html

プログラム
1. 鼎談 「人、組織、社会の関係を根本から問い直す」
ヘンリー・ミンツバーグ教授(カナダ・マギル大学)
野中郁次郎氏(一橋大学名誉教授)、伊丹敬之氏(国際大学学長)
2. 事例 「社会変革に向けた取り組み」
行政が起点になった企業や市民団体と連携した取り組み、社会課題に対する企業の取り組み、
企業内における「人のための組織」を視野に入れた施策の展開等、先進的な事例をご紹介いただきます。
3. リフレクションラウンドテーブル セッション 「コミュニティシップ経営」(仮)
ミンツバーグ教授の問題提起をベースにリフレクションラウンドテーブルを体験していただきます。

 終了後、懇親会があります。

主催 株式会社ジェイフィール

※イベントの内容は変更になる場合がございます。

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2)4月開催のコミュニティのご案内

テーマ: 『僕たちのチームカルチャーづくり』
日時: 4月16日 火曜日
場所:ジェイフィール渋谷スタジオ

【概要】

「チームでイノベーションを起こす」
「対話でサムシングニューを生み出す」
「メンバーみんなが主体的xワクワク」
「グルーヴ感あるチームになる」...

そんなチームの『カルチャー』ってどうやって創るの?


【対象者】

・企業内で事業開発、組織人事関連に携わる方
・ベンチャー企業からNPO団体の方
・大学生・高校生


【構成】

1部:ゲストスピーカーからのインプット:「パワー・オブ・ザカルチャー」

・品川 皓亮さん(株)リブ 執行役員兼チーフカルチャーオフィサー(CCO)・岡田 麻未さん 広報PR担当
・石山真知子さん(株)Gifted With代表

2部:対話セッション


【申し込み方法】
下記のサイトからお申込みください
https://secure-link.jp/wf/?c=wf46726599

【主催】
みんなリーダーコミュニティ (株)ジェイフィール

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3)What's NEW!!

3月15日 『「心理的安全性」を軸に職場を変える』セミナーを開催しました
思いと思いが重なったNRIの事例

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4)編集後記

『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 』(山口周著/光文社新書)という本をご存知でしょうか。
2017年7月に出版され、ベストセラーとなった本です。
2018年度ビジネス書大賞準大賞を受賞しました。

すごくざっくり内容をお伝えすると、VUCAと言われるこの時代に、これまでの「分析」「論理」「理性」を中心とした経営は理にかなっていないという話です。
大事なのは「真・善・美」を判断するための美意識だと。
「論理的」で「理性的」なことは「直感的」で「感性的」なことよりも重要視されてきましたが、実は過去の優れた意思決定の多くは「感性」や「直感」に基づいてなされていることが多いそうです。
(例:ソニーのウォークマン)
マーケティングの側面から見ても、機能で差異を付けにくくなっている今、選ぶ基準はデザインやブランドといった感性に訴える部分になってきていて、求められるのは「何がクールなのか?」ということを外側に出していく知的態度ではなく、「これがクールなのだ」という提案をしていく創造的態度での経営だという話です。

この本の中にミンツバーグ教授について書かれた項目があります。
『ここまで、経営における意思決定について、「論理」と「理性」への過重な依存は様々な弊害をもたらすため、「直感」と「感性」をバランスよく活用することが重要だと指摘しました。
同様の指摘を、MBA教育への激烈な批判という文脈の中で行っているのが、ヘンリー・ミンツバーグです。
(中略)
ミンツバーグによれば、経営というものは「アート」と「サイエンス」と「クラフト」が混ざり合ったものになります。
「アート」は、組織の創造性を後押しし、社会の展望を直感し、ステークホルダーをワクワクさせるようなビジョンを生み出します。
「サイエンス」は、体系的な分析や評価を通じて、「アート」が生み出した予想やビジョンに、現実的な裏付けを与えます。
そして「クラフト」は、地に足のついた経験や知識を元に、「アート」が生み出したビジョンを現実化するための実行力を生み出していきます。
(中略)
つまり、ここでポイントになるのは、これらのうちどれか「一つ」だけが突出していても全然ダメだということになります。』

クラフトとサイエンスはわかりやすいと思います。
「過去の経験からこのような意思決定をした」
「情報の分析からこのような意思決定をした」
誰が聞いてもわかりやすい決定です。

アートは本人の「直感的」「感性的」な判断になります。
「いいと思ったから」ということでしか表現できないものです。
この重要性が今まで軽視されてきましたが、クラフトやサイエンスと同じくらい大事なものだという機運が高まってきていると感じます。

いい例がマツダです。ここ数年でイメージが大きく変わり、業績も向上しています。
簡単に言うと、マツダはデザインに力を入れるようになりました。
それも「顧客に好まれるデザイン」ではなく「顧客を魅了するデザイン」です。
マーケティングを元に、顧客のニーズや好みに合わせて作るのではなく、「イイものはイイ、ダメなものはダメ」を判断基準にし、成功しています。
(『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 』より一部抜粋)

正直なところ、私が「美意識」という言葉を意識するようになったのはここ2年くらいのことです。
もともとインテリアの仕事をしていたこともあって、機能よりもデザインや色で選ぶとか、「これがいい」「これでなければ嫌だ」というこだわりはある方だと自負していますが、けっこう「これでいいや」と判断してきたことも多いです。
しかし、そのように美意識を欠いた判断は、後からやり直すことが多い。
自分の美意識にかなっていないから、「やっぱり好きじゃない」と思う日が遅かれ早かれ来ます。
最近はなるべく「これがいい」と思って日常を過ごしたいと思うようになりました。
例えば「今日何を着て出かけるか」ということ一つ取っても、「これでいい」はあまりよくないと思っています。
そういう小さなことから、美意識を持つことを習慣づけたいと思うからです。
(とは言え朝はバタバタで、その辺にある服を適当に着るということもしばしばですが...)

ミンツバーグ教授が「アート」「クラフト」「サイエンス」について述べた『MBAが会社を滅ぼす』(ヘンリー・ミンツバーグ (著), 池村 千秋 (翻訳)/日経BP社)を出版したのは2006年のこと。
先を見据えて世に問いを生む経営学の大家は、今度の来日で何を語るのでしょうか。

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2019年3月27日配信

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